10秒の休憩で脳の働きが大幅にアップ! 効果的な学習方法

何かを新たに覚えるためには、

ひたすら繰り返し学習する。

これが当たり前のように行われていると思います。

しかし、休憩もなしに続けていると能力低下につながります。

少なくとも身体が覚える記憶、

手続き記憶に関しては、

短めの休憩が、記憶の定着を促すことがわかってきました。

アメリカ国立衛生研究所の研究では、

休憩中の脳波にユニークな活動パターンを発見

脳磁図(MEG)と呼ばれる非常に感度の高い

イメージング技術によって、

スキルを習得する過程の脳波をスキャンしました。

右利きの被験者は、スクリーン上に表示された数字を

利き手ではない左手でタイプ。

10秒間のあいだに

できるだけたくさんの数字をタイプしたら

10秒間の休憩をとる…

というサイクルを36回繰り返しました。

参加者の脳波に大きな変化が起こったのが、

タイピングしているときよりも

休憩の間だったことを発見した研究チームは、

脳波のデータを再度分析しました。

すると、脳波からは記憶を定着させたことを示す

活動パターンが見つかりました。

この活動パターンとは、ベータ波の振動幅が変化して、

左半身の運動制御に関わる神経ネットワークに沿って

起こっていることがわかりました。

驚くべきことに、

この活動パターンは休憩中にのみ見られ、

パフォーマンスの向上と関わりあう唯一のものでした。

数秒前に訓練したスキルを身体が覚える際には、

短めの休憩が重要な役割を担っているかも…

ということはわかったのですが、

これが手続き記憶以外の学習にもあてはまるかどうかは

まだ定かでなく、今後の研究課題のようです。

これと合わせて研究チームは、

学習に最適な休憩のタイミングや長さなどについて研究を深めていく計画で、

こうしたことがわかれば

学習方法の常識が塗り替えられるかもしれません。

何をするにしても適度な休憩は必要だと思います。

上城 孝嗣web master

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