宗教のタブー / フランシスコ・ザビエル

いよいよ宗教のタブーに迫ります!

フランシスコ・ザビエル・・・教科書では、こう学んだと思います。
日本に興味を持ったザビエルは、日本にキリスト教を伝えることを決意し、1549年、日本を目指します。 そして、鹿児島に上陸しました。
鹿児島から長崎の平戸そして京都、大分まで旅をして教えを広めました。

しかし、実際には・・・
日本はポルトガル領となる予定だった?!
スペインやポルトガルといった南欧諸国は、優秀な航海技術を武器に莫大な富を求めて海外征服をめざすことになります。
あらかじめ利権がぶつからないようにするために、ローマ教皇も交えてキリスト教以外の異教徒の世界を2分しました。

両国間における排他的な航海領域の設定と新発見地の領有や独占権については、1494年のトルデシリャス条約の締結によってルールが決定されました。
この条約によると、日本はポルトガル領となる予定でした。

ポルトガル国王は、このような一方的な植民地化を正当化するために、ローマ教皇に働きかけて、新発見地に対するカトリック化を奨励し、保護する姿勢を示したのです。

「本能寺の変」を陰で手引きし信長を暗殺したのはイエズス会だという説もあるほど闇が深い宗教団体なのですが、将軍が豊臣秀吉に代わり・・・

最初に宣教師を送り布教、続いて商人、最後に軍隊を送って国を乗っ取ってしまうという西欧列強お得意の植民地化計画が今まさに実行されようとしていました。

秀吉は九州遠征で日本人の貧しい少年少女が大勢、タダ同然の安さで西欧人に奴隷として売られていることを知り怒ります。
そして、それを防ぐためには、キリシタン大名や宣教師たちの勝手な振る舞いに一日でも早く歯止めをかける必要があると考えました。

何とも酷たらしい場面ですが、当時の海外に出た西欧の商人にとって有色人種の奴隷交易はなんら恥じることのない商取引でした。
これはそもそも、1452年にローマ教皇がポルトガル人に対し異教徒を奴隷にしてもよい、という許可を与えたことが根底にあるといいます。

キリシタン弾圧という印象操作
教科書、映画などの印象操作で嘘の歴史が広げられてきましたが・・・・

慶長元年12月19日(1597年2月5日)、スペイン船サン・フェリペ号の漂着をきっかけとして、スペイン人の宣教師・修道士6人を含む26人が長崎で処刑されました。
これはポルトガルよりも露骨に日本の植民地化を推し進めてくるスペインに対する秀吉一流の見せしめであったのです。

海外に連行されていった日本人奴隷は、ポルトガル商人が主導したケースがほとんどで、その被害者はざっと5万人にのぼるといいます。
日本人奴隷は、マカオなどに駐在していた白人の富裕層の下で使役されたほか、遠くインドやアフリカ、欧州、ときには南米アルゼンチンやペルーにまで売られた例もあったといいます。

この5万人という数字に関しても、天正10年に派遣された使節団の一行が、世界各地の行く先々で日本の若い女性が奴隷として使役されているのを目撃、実際にはこの何倍もいたと言われています。

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