天安門事件に見る中国の本質。香港と台湾を再び武力で制圧するのか?

今回は六四天安門事件について話していきます。

この事件の事を知らない人達が年々増えていきますが、中国の本質を知る上では絶対に忘れてはいけない出来事です。

中国の本質とは

テレビメディアなどによって「中国4000年の歴史」と刷り込まれていますが、現在の中国は、1949年10月1日に毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言し、出来上がった国です。

ですから実際の歴史は70年ほどしかありません。

中華人民共和国の発足直後は、旧国民党、富裕層などによる反共・反政府運動が続発しました。

このため、「反革命活動の鎮圧に関する指示」が出され、大衆を巻き込んだ形で反政府勢力の殲滅を図ります。

1953年までの間に71万人を処刑、129万人を逮捕、123万人を拘束し、240万人の武装勢力を消滅させたことが、中国の解放軍出版社より出版された国情手冊に記されています。

1950年に中ソ友好同盟相互援助条約を結び、朝鮮戦争で北朝鮮を支援して参戦するなど、社会主義陣営に属する姿勢を鮮明にしました。

 

1966年 毛沢東は、「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」という文化大革命を起こします。

多数の人命が失われ、また国内の主要な文化の破壊と経済活動の長期停滞をもたらした。

文化大革命での推定死者数は2000万人に及ぶとまで言われています。

他にも数えきれないほどの事件が起こっています。

そして、1989年に事件が起きます。

 

六四天安門事件とは

1989年4月15日、胡耀邦(こようほう)元総書記が心筋梗塞のため亡くなり、北京にある天安門広場では、学生らによって追悼集会が開かれました。

この集会は、胡耀邦を解任した最高指導者、鄧小平(とうしょうへい)への抗議活動の意味合いも含んでいました。

学生のなかには中国共産党による独裁体制を快く思っていない者もいて、独裁体制を打破すべしといったような強硬派もいました。

彼らが声高に独裁体制の打倒を叫び、追悼集会は徐々に形を変え、中国独裁体制を否定し、民主化への移行を求めるものになっていったのです。

そして、この動きは北京だけでなく、西安や南京などにも広がっていきます。

そこで、中国共産党の機関紙「人民日報」が「旗幟鮮明に動乱に反対せよ」という社説を一面に掲載します。

学生たちの活動を「動乱」と位置づけ、共産党の指導に反するため断固として反対しなければならないという内容が記されたのです。

「火に油を注ぐとはこの事。」

これに学生たちが猛反発し、ハンガーストライキといった過激な行動に出るようになりました。

以降、中国共産党の高官が話し合いをしようとしても、学生側は拒否します。

そして、しびれを切らした中国共産党が実力行使に出たのです。

当時の共産党内には、共産主義を徹底しておこなう鄧小平が率いる長老派の存在があって、天安門事件を利用して政敵の排除を狙っていたようです。

鄧小平はこのデモを反社会的行動とみなし、軍隊によるデモの強制解散を実行します。

 

鄧小平は戒厳令を発動。

1989年6月4日に兵士、戦車、装甲車が天安門広場に突入。

天安門事件による死者は319人。負傷者は9000人などと発表されていますが、実際には、死者は1万人にのぼったとも言われています。

この武力鎮圧の模様は、イギリスのBBCやアメリカのCNNを始めとする、世界中のテレビ局によって中継されました。

その映像は無差別発砲による市民の虐殺と看做され、世界中から多くの非難が中華人民共和国に浴びせられました。

なかでも、誰もが印象に残っていると思われる映像は、武力鎮圧のために進行する中国人民解放軍の戦車の前に1人の若者が飛び出し、戦車の前に体を張って立ち、その戦車の走行を阻止しようとした場面。

あの若者がその後どうなったのかは知る由もありません。

 

そして今も、中国国内でウイグル人が300万人以上も収容所の中で収監され、香港の民主化運動が弾圧され、

天安門事件の犠牲者を追悼するための6月4日の集会を禁止しました。

アジアの金融センター、香港の自治が後退するとの懸念が強まっています。

そして、台湾をも武力で抑え込もうとしています。

我が国も他人事ではありません。

尖閣諸島周辺には毎日のように武装した船を送り込んでいますし、爆撃機を飛ばしてくる挑発行動もありました。

これまでの動画でも何度も言っていますが、中国は友好国ではありません。

我が国を侵略しようとしている国です。

この国との付き合い方を世界中で考える時です。

あなたは、中国とどう付き合っていきたいですか?

 

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上城 孝嗣web master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

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