人類を選別! AIによる人間評価ポイントシステム。「信用スコア」知ってますか?

  • 2020/4/25
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今回は世界中でひそかに進行している人間を評価する動きについて話したいと思います。

金融業界では、以前から「クレジットスコア」という審査用の格付けがあり、融資の可否や上限額、金利を決めるためなどに使われています。

ローンを組む時には必ず融資対象として適格かどうかを審査されますよね?

これは金融業界が絡む取引に限った使われ方ですが、「信用スコア」は人間社会を管理するために利用しようというもので規模が全く違ってきます。

 

中国はいち早く、この「信用スコア」のシステム構築に取り組んでいます。

アリババとテンセントという中国の巨大企業が競争を繰り返しているのですが、「信用スコア」とは、簡単に言えば、それぞれの人の信用度をポイント化することです。

100点満点か1000点満点で格付けされることが多く、その点数によって、国や企業の対応が変わってきます。

例えば、スコアが一定基準以上なら、保証金を払わずに高額商品をレンタルできたり、婚活に使われたりもするようです。

 

また、圧倒的に普及しているスマホ決済での取引情報や、政府のバックアップを受けて、犯罪歴や裁判などのトラブル履歴の情報まで含まれ、点数もオープンにされます。

中国で信用スコアの仕組みが始まったのは、まだ最近です。

もともとは中国政府が2014年発表した、「国民や企業に自分の信用度を意識させて健全な社会を構築しよう」という計画がきっかけです。

 

翌年には中央銀行が、アリババやテンセントに信用スコアを行う許可を出してスタートしました。

最も利用者の多いアリババグループの「芝麻信用(Zhima Credit、Sesame Credit、ジーマ信用)」は、グループ内の決済アプリ「Alipay(アリペイ)」の5億人を超えるユーザーのほとんどが利用する巨大サービスとなっています。

信用スコアを算出するためのデータは、アリペイを始めとするアリババグループのサービスで集まるデータと、国が持っているオープンデータです。

 

動画の画像のように5つの指標があります。

  • 身分特質:年齢、学歴、職歴など個人情報
  • 履約能力:預金、株式、車、住宅などの資産情報
  • 信用歴史:ネットショップでの購買履歴、ローンや公共料金などのクレジット情報
  • 人脈関係:SNSでの友だちの数や質、発言などの交流情報
  • 行為能力:購入したモノ、使ったサービス(ゲームのプレイ時間など)、寄付の有無や金額などの行動情報

ほかにも、交通違反、犯罪歴、裁判記録、賠償金の支払い状況など、かなり幅広く細かい情報が使われます。

蓄積された膨大な情報は、AIにより、350~950点に点数化され、生活の様々な分野で活用されます。

 

例えば、

・750点:北京空港の専用出国レーンが通れる
・700点:シンガポールビザがとりやすくなる

などのように、公的なシステムで使われていたり、

アリババ系のサービスでも数々の特典が受けられたりします。

・600点:系列旅行サイトで、ホテルでのデポジットが不要となる
・600点:系列賃貸サイトで敷金が不要となる
・600点:系列、提携ローンの審査がすぐに通る。一部サイトでは利率が下がり、返済期限が延ばせる。

 

また、点数が高い人しか参加できない婚活サイトなどもあり、進学や就職、結婚にも影響を与える数字になっています。

この、信用スコアは月に1度更新されます。

例えば、犯罪を犯せば一気に点数が下がり、公共交通機関での移動を制限されたり、アリババ系サイトの利用を制限されるなど、生活が不便になります。

 

この信用スコアにも当然メリットとデメリットはあります。

 

メリットとしては、

犯罪などの抑止に繋がる可能性があります。

そして、審査の手間とコストが省けます。

何かの審査時には、年収から何から、様々な個人情報を提供する必要があります。

しかし、信用スコアであれば、点数が全てなので、個人情報を出さずに済み時間もかからないという面もあります。

 

デメリットとしては、

情報が流出した場合の被害が膨大であるという点です。

また、スコアにより差別を生む可能性が大きいと思われます。

 

まだいろんな課題はあるのですが、日本でも続々採用されています。

 

ソフトバンクは、みずほ銀行と組んで「J.Score」という信用スコアサービスを2016年にスタートさせています。

年齢・職業・勤務形態などの20の質問に答えると、AIが信用スコアと融資の限度額・貸付金利を算出してくれるサービスです。

そして、2018年10月、アリババの大株主である ソフトバンクの子会社、ヤフーが信用スコアを年内に本格開始予定と発表しました。

100点満点で点数化され、高スコアのユーザーにはグループ会社などで特典が受けられる仕組みになりそうです。

 

ヤフーの発表から1週間後、NTTドコモも信用スコアへの参入を発表。

ドコモの契約時に記入した情報や携帯料金の支払履歴、コンテンツサービス利用状況などのビッグデータを解析し、

ユーザーごとの信用スコアを算出し、金融機関の審査に活用できる仕組みです。

 

その約1カ月後、11月27日にはLINEのグループ会社であるLINE Financialがみすほ銀行、オリコと第三者割当増資で資本関係を結び、「LINEスコア」スコアを活用した個人向け無担保ローンサービスの準備を開始すると発表しました。

国内月間利用者7800万人を数えるLINEの利用状況や行動傾向データをクレジット情報に加味してスコアを算出し、ローン審査に活用したり、提携企業に提供することが検討されています。

信用スコアを算出するだけでなく、自社で融資まで行う、一歩踏み込んだ仕組みです。

 

2019年3月には、新生銀行がこの信用スコアを活用した融資サービスを提供することが発表されています。

 

あと、ネット上ではグーグル社とFACEBOOKを軸にあらゆるSNSが繋がっていってる事にお気づきでしょうか?

個人の検索履歴、閲覧履歴、交友関係、趣味趣向、発言による性格分析など、自分は匿名で書き込んでいるつもりでもしっかりと個人データは集められています。

人格が疑われるような発言をしている人、闇サイトなどを閲覧している人などは要注意です!

 

日本でもついに本格展開の兆しが見えてきた「信用スコア」

人間が点数化される冷たいイメージもありますが、構築次第では、良い人ほど得をするという、誰もが納得できる仕組みになる可能性も秘めています。

ビッグデータ&AIという組み合わせで一気に世界で広がりそうです。

 

あなたの信用スコアは大丈夫ですか?

 

feelgoodweb master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

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