うがい薬を使わないほうが予防効果がある!?京都大学名誉教授の研究結果

 

今回は、お騒がせ知事の発言により、市場から姿を消したうがい薬について掘り下げます。

大阪府の吉村知事が、府内の新型コロナ患者にポビドンヨード入りうがい薬を使用したところ、唾液からウイルスが検出される人が減ったと発表した直後から、「うがい薬」が店頭から消えていくという事態となりました。

医療現場の専門家達からは「対象としている患者数が少なくて医学的根拠にならない」との苦言があり、大阪府歯科保険医協会は、「知事の不用意な発言は、医療現場と府民に混乱をもたらし、治療にも支障をきたしている」と指摘。

6月にワクチン発言で騒動を起こしたばかりの吉村知事に慎重な発言を求めています。

それにしても、自分で考えずにすぐに真に受けて買い占めに走る人たちの感覚はどうなっているのでしょうか?

ちょっと前に、「トイレットペーパーが店頭からなくなる」というガセネタで、ドラッグストアやスーパーでは長蛇の列となり、「納豆は免疫力をアップさせてコロナに効くらしい」と噂が広がると、スーパーでは納豆が売り切れ状態となりました。

そして、今回はうがい薬です・・・

 

我々日本人のこの行動について、日本の教育が影響しているとの声がありました。

経済協力開発機構(OECD)が、48カ国・地域の小中学校段階の教員を対象に行った『国際教員指導環境調査2018』(TALIS 2018)の中で、「批判的に考える必要がある課題を与える」という項目があるのですが、これは、先生に聞かされた話をハイハイと一方的に鵜呑みにするのではなく、客観的事実に基づいて、ゼロベースで論理的に自分自身で考える力をつけるという教育を指します。

このような指導をしていると答えた教員の割合は、アメリカは78.9%、カナダは76%、イギリスは67.5%、オーストラリアは69.5%。

アジアではシンガポール54.1%、中国53.3%、台湾48.8%、韓国44.8%。

48カ国の平均でみると61%でした。

・・・日本は?

47の国・地域が、40~87%の範囲におさまっている中で、日本は12.6%と、ダントツに低い割合となりました。

つまり、言われたことや、教えられたことに対してはうまく行動できるが、自分で考えるとなると苦手で、ダメな状態になるのです。

 

皆さんも身に覚えがあると思いますが、小中高の授業で先生から、「世の中で当たり前となっていることを疑ってみる」というようなことや、

「そもそもなぜそんなルールがあるのか」、

「先生が言っている事は正しいのか」

「宿題は必要なのか」

「学校に毎日通う必要があるのか」

などということを考えさせられたという経験のある人は、少ないと思います。

2020年8月3日の日本経済新聞に答えが乗っていました。

「日本の大学は学校の現実を批判的に捉えて独創的に工夫する教師ではなく、決められた教育を堅実に行える教師を育てている」

つまり、文科省の指導要綱で決められたことをしっかりと子どもたちに叩き込むことが「教育」であって、現行のシステムに疑問を持たせるようなことは、教育の妨げという扱いなのです。

現実を批判的に捉えて独創的に工夫するのではなく、教師や親が語ることを肯定して、文句ひとつ言わずに従う「素直ないい子」が大量に育つ事を目指しているのです。

その結果として、素直(厳しく言えば単純)で騙されやすい大人が溢れているのです。

なぜこんなにも我々は「扇動」に弱いのか、

なぜデマや偏見に踊らされやすいのかという根本的な原因を今一度考えてみた方がよいかも知れません。

 

今回のうがい薬については、予防医療学を専門としてきた京都大学名誉教授の川村孝氏が、2005年の時点で、カゼの予防には「うがい薬を使わないほうが良い」との研究結果を発表しています。

川村氏はうがいのカゼ予防効果を検証する世界初の臨床試験で、日本全国の387人を対象にし、彼らを3つのグループに分け、2か月間調査を行いました。

うがい薬を使用したグループは、うがいをしないグループとほとんど変わらない結果となりました。

カゼ予防には、うがい薬を使用せず、水でうがいする方がはるかに効果的だったのです。

川村氏は「カゼのウイルスが水で洗い流されたのではない」と述べています。

ウイルスはのどの細胞のレセプターに付着して素早く細胞内へ入ってしまうため、1日数回のうがいで除去されるとは考えにくいとのこと。

逆に、非常に強力なヨード液は、ウイルスだけでなく口内の秩序を保っている細菌までも殺してしまうので、これにより口内やのどは丸裸になってしまい、感染リスクが高まるとの見方もあります。

どうやら水でうがいする方がよさそうです!

川村氏は、これまで研究されてきたカゼには従来のコロナウイルスによるものも含まれていて、同じグループである新型コロナウイルスでも同様の効果が期待できるとのことです。

私は、これまで通り水でうがいをします!!

皆さんも、あとは自分で考えて判断してください。

 

feelgoodweb master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. トランプ大統領は日本が支払う81兆円について、「野球選手が受け取る契約金みたいなもので、私たちの好き…
  2. まだ、この事を理解していない人達が多いようです。 1910年に7人の銀行家がジキル島で極秘裏に…
  3. 「ザ・ドリフターズ」の3代目リーダーで、「踊る大捜査線」で、和久平八郎役で知られる、いかりや長介氏の…
  4. mRNAVaccine
    元CDC長官のロバート・レッドフィールド氏は、COVIDワクチンが非常に強い炎症誘発反応を引き起こし…
  5. 南京戦の真実を追求する会で、元・TBSアナウンサーの鈴木史郎氏が語りました。 「北京と天津に7年間…

おすすめ情報

  1. 河野太郎 / こんなひどい会見を見た事がありますか?

    こんなひどい会見を見た事がありますか? 記者をバカにしているのか?それとも、国民をバカにしているの…
  2. 在日支配の日本?

    我が国の政治屋達の多くが日本人ではないという事実が明かされるようになってきましたが、分断工作には注意…
  3. お金が刷り放題!

    まだ、この事を理解していない人達が多いようです。 1910年に7人の銀行家がジキル島で極秘裏に…
  4. いかりや長介 / 「弱いままでいいんです。」

    「ザ・ドリフターズ」の3代目リーダーで、「踊る大捜査線」で、和久平八郎役で知られる、いかりや長介氏の…
  5. mRNAVaccine

    mRNA Vaccine 感染を予防せず、副反応がある!

    元CDC長官のロバート・レッドフィールド氏は、COVIDワクチンが非常に強い炎症誘発反応を引き起こし…
ページ上部へ戻る