専門家の意見は正解??肩書に弱い人がはまる落とし穴。

 

今回は、ついつい信用してしまう肩書について話そうと思います。

 

社長や、教授、医師、博士、専門家などと肩書がついていると、その時点で「えらい人」、「凄い人」と判断してしまう人が多いのではないでしょうか?

しかし、その中には自称(自分で勝手に名乗っている人)や、詐称(嘘をついている人)が混じっているかも知れませんし、もし肩書が本当であっても、その人の実力は分かりません。

 

これら識者と呼ばれるような人の中には、世界の動きについて、1つの見方にとらわれる人たちがいます。

自分の考えや見方に合った情報ばかりを収集するので、スタート時点での捉え方が間違っていると予測はどんどん悪化します。

そうした偏った考えの人たちが、毎日のようにテレビやニュースに登場し、ひどくなる一方の予測を発表して、自分が正しかったと主張しています。

そんな識者と呼ばれる人たちを観察し、研究し続けた人物がいました。

 

1984年、米国学術研究会議の米ソ関係に関する委員会。

心理学者で政治学者のフィリップ・テトロックは当時30歳で、委員会では飛び抜けて若いメンバーでした。

有名な専門家たちが自信を持って動向を予測していたのですが、それぞれの意見が異なっていて、反論があっても誰も自分の意見を変えないことに衝撃を覚えました。

 

テトロックは、専門家たちの意見をテストしてみることにしました。

東西冷戦が続く中、284人の専門家による短期と長期の予測を収集。

大半が博士号を持つ彼らは、高い教育を受け、専門分野に関して平均で12年以上の経験がありました。

予測は国際政治と経済に関するもので、確実な予測であることを示すために、専門家たちにそれが実現する確率も算出してもらったのです。

運や不運による当たり・はずれと、真の実力とを区別するために、テトロックは多数の予測を、長期間にわたって集める必要がありました。

 

プロジェクトは20年間続き、8万2361件の予測が集まり、その結果見えてきたのは、「専門家の予測能力はひどい」という結論でした。

専門分野であることや、経験年数、学位、そして(一部の人は)極秘情報にアクセスできることすら、予測の能力には何の関係もなかったのです。

短期予測も長期予測も間違っていて、どんな領域でも間違っていました。

専門家たちが、「その出来事が起こることは決してあり得ない」、あるいは「ほぼあり得ない」と断言したことが、15パーセントの確率で実際には起きていたのです。

専門家たちが、間違いなく起こると言ったことは、4回に1回以上は起こりませんでした。

 

多くの専門家は、たとえ間違った結果を前にしても、自分の判断に本質的な欠陥があるとは決して認めません。

一方で、予測が当たったら、それは完全に自分の実力であり、専門的な能力によって世界を解明できたと言うのです。

テトロックは「予測をする人が考える自分の予測能力と、実際の予測の成果の関係は、たいてい反比例になっていて興味深い」と述べました。

知名度と正確さの間にも「強い反比例の関係」が見受けられました。

 

論説ページに予測が載ったり、テレビで取り上げられたりする確率が高い専門家ほど、予測が間違いである確率も高いことがわかりました。

テトロックの初期の調査に、ソ連の未来に関するものがあり、専門家の中には、ミカエル・ゴルバチョフは真面目な改革主義者で、ソ連を改革し、連邦共和国の体制をしばらくは維持できると考える人たちがいる一方で、ソ連が改革されることはなく、そもそも非常に荒廃していて、連邦共和国としての体制が崩れつつあると考える人たちもいました。

両陣営とも部分的に正しく、部分的に間違っていました。

 

ゴルバチョフは実際に改革を実行し、世界に扉を開き、市民に力を与えました。

しかし、その改革によって、ロシアの外側の共和国で積もりに積もっていた力が吐き出され、エストニアが主権を宣言したのに始まり、他の国々の力も強まってソ連は崩壊しました。

どちらの陣営の専門家にとっても、ソ連の突然の崩壊は完全に予想外の出来事で、その点に関する彼らの予測は悲惨なものでした。

 

しかし、専門家の中のある小さなグループが、何が起こるかをより正確に予測していました。

彼らは1つのアプローチだけに限定せず、両陣営の議論を吟味し、一見矛盾する世界観を統合していったのです。

そして、ゴルバチョフが真の改革主義者であり、ソ連はロシア以外では正当性を失いつつあるという見解を持ちました。

そうした統合的な見方をする人たちの中には、実際にソ連の終わりが間近だと予見し、真の改革がその触媒になると予測した人たちもいたのです。

バランスよく情報を収集し分析する統合的な人たちの予測は、ほぼ全てでほかの人たちの予測より優れていましたが、特に優れていたのが長期の予測でした。

 

最近の出来事に当てはめると、

「トランプ大統領が当選するなどあり得ない」と偉そうに語っていた専門家や教授、

「イギリスがEUから離脱するなどあり得ない」と自信満々に述べていた経済専門家やコメンテーター・・・

自分の予想が外れても、恥ずかしげもなくテレビなどに出続けて偉そうに語っているのです。

 

テトロックは言いました。

自らが専門とする1つの流派の中で「一心に働き、曖昧な問題に対して、型にはまった解決策を導き出す」。

結果はどうでも構わない。

成功しても失敗しても常に自分は正しく、自分の考えをさらに深く掘り進める。そうすることで、過去については見事な見解を述べるが、

未来の予測ではチンパンジーのダーツ投げ並みだ。」

すべての世界の出来事を自分好みの鍵穴から見て、何事に関しても説得力のあるストーリーを作り、しかも威厳を持ってそのストーリーを語る。

これはテレビで映える強みでもあります。・・・実力とは別物というわけです。

 

専門家などの意見をうのみにしないことが大切です!

重要なのは、何を考えるかではなく、どのように考えるかです。

 

優れた人は積極的なオープンマインドを持ち、非常に好奇心が強く、自分と反対の見方を検討するだけでなく、積極的に反対の見方を求めて領域を超えていきます。

 

チャールズ・ダーウィンは、人類史上、最も好奇心が強く、積極的なオープンマインドを持った人物の1人だろうと思います。

ダーウィンは自分が取り組んでいる説と正反対の事実や現象に出会うと、それをノートに書き写していました。

そして、自分の説を容赦なく攻撃し、自分の考えたモデルを次々に捨て去り、すべての科学的証拠に合致する理論にたどり着くまでそれを続けたのです。

 

これからはどんどん複雑な世の中になっていきます。

偏ったものの見方や、考え方で窮屈な生き方をせずに、もっと視野を広げ自由にノビノビいきましょう!

 

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