ムーンショット計画・サイバネティック・アバター?!

今回は文部科学省が主導で動き出している計画「ムーンショット」を取り上げます。

この計画は、 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現するとうたっています。

体や脳の制約から解放されるとは一体どういうことなのでしょうか?

いよいよSF映画の世界へ突入するのでしょうか?

 

内閣府のホームページによると、

2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

このアバターとは、サイバネティック・アバターといい、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT(情報通信技術)やロボット技術を含む概念です。

Society 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指している。

 

Society 5.0は、総務省が打ち出している政策の一つで、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、

人間中心の社会(Society)作りを目指すというものです。

これまでの社会では、経済や組織といったシステムが優先され、個々の能力などに応じて個人が受けるモノやサービスに格差が生じている面がありました。

Society 5.0では、ビッグデータを踏まえたAIやロボットが今まで人間が行っていた作業や調整を代行・支援するため、日々の煩雑で不得手な作業などから解放され、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができるようになります。

これは一人一人の人間が中心となる社会であり、決してAIやロボットに支配され、監視されるような未来ではありません。

また、我が国のみならず世界の様々な課題の解決にも通じるもので、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成にも通じるものです。

我が国は、先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、イノベーションから新たな価値が創造されることにより、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会「Society 5.0」を世界に先駆け実現を目指すとのことです。

 

このような社会基盤が出来上がることを踏まえて、

2050年までに、望む人は誰でも身体的能力、認知能力及び知覚能力をトップレベルまで拡張できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を普及させる。

2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する。

そして、人の能力拡張により、若者から高齢者までを含む様々な年齢や背景、価値観を持つ人々が多様なライフスタイルを追求できる社会を実現する。

サイバネティック・アバターの活用によってネットワークを介した国際的なコラボレーションを可能にするためのプラットフォームを開発し、様々な企業、組織及び個人が参加した新しいビジネスを実現する。

空間と時間の制約を超えて、企業と労働者をつなぐ新しい産業を創出する。

プラットフォームで収集された生活データに基づく新しい知識集約型産業やそれをベースとした新興企業を創出する。

人の能力拡張技術とAIロボット技術の調和の取れた活用により、通信遅延等にも対応できる様々なサービス(宇宙空間での作業等)が創出される。

となっています。

 

この「ムーンショット」は文部科学省が主導していますので、不安がたっぷりです・・・。

大学入試制度を変えるとか、英語民間試験活用を延期するとか・・・

現在も、オンライン授業の仕組みすら整備できずに子供達の時間を無駄にしています。

その上、9月入学制度にするとかしないとか・・・・

この人たちを再教育するところから始める必要があるかも知れません。

 

このままの状態で突き進むとこの映画のようになるかもしれません。

2009年に公開された「サロゲート」

ロボットがすべての社会生活を代行してくれる未来社会を舞台にしたSF映画です。

このような事にならない事を祈ります。

あなたは、ムーンショットについてどう思いますか?

 

上城 孝嗣web master

投稿者プロフィール

好奇心旺盛なワクワク人間です!
人を驚かせたり、喜んでもらえる事をするのが好きです。

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