「コペルニクス」地動説と天動説。真実が否定され、嘘が信じられていた。

今回は、長い間信じてきたことが間違っていると気づいたときにどう動くべきかを考えようと思います。

私たちが当たり前のように真実だと思っている事が、もし間違っていたり、そもそも嘘を信じ込まされていたとしたら、あなたならどうしますか?

スケールの大きさによって人は、多数意見を正しいと思い込むようになっています。

みんながやってるから、みんなも言ってたから、みんなと同じだから・・・

ポーランドの天文学者、コペルニクスという人をご存じですか?

16世紀初めに、天体観測に基づいて地動説を説き、近代天文学、科学への道を開いた人物です。

コペルニクスは天体観測を重ねることによって、太陽は万物の中心にあって動かず、地球は太陽の廻りを年に1度の周期で回転しており、しかも1日に1回、自転を行っていると主張しました。

この「地動説」は今では当たり前となっていますが、当時は聖書に書いてあることが絶対であり、聖書に太陽が動いているという記述がある限り、コペルニクスの地動説が受け入れられる事はありませんでした。

この時代の人々は、誰もが地球は宇宙の中心にあって動かず、太陽を含めて天体はすべて地球の周りを回っているという天動説を信じていました。

このような時代背景に生まれたコペルニクスは、膨大な観測データをもとに詳細な地動説に関する論考を書いていたのですが、それを公表することはしませんでした。

カトリックの聖職者として地動説を発表するということが、カトリック教会に対する反逆になることを十分自覚していたからです。

しかし、コペルニクスが「地球が太陽の周りを回っている」と言っていることは多くの人に知られていくようになります。

そして、カトリック教会からはもちろん、プロテスタントからも「聖書の記述と異なる」地動説はとんでもない誤謬であり、人を惑わす妄説であると非難され、コペルニクスを気の触れた僧侶と揶揄する人たちもいました。

そんな中、1540年にコペルニクスの学説に驚嘆した若い友人のレティクスという人の薦めで手稿の一部をニュルンベルクで出版。

それに続いて、コペルニクスはついに手稿のすべてを印刷することを許しました。

彼の著作『天体の回転について』の初版がその元に届いた1543年5月24日、脳溢血と卒中の繰り返しで半ば麻痺状態に陥っていたコペルニクスは、カトリック教会から異端として否定され変人扱いされ続けて生涯を終えます。

彼が亡くなってから、ジョルダーノ・ブルーノや、ガリレオ・ガリレイによって、観測と理論化が深められるに従って、教皇庁は異端的な思想であるとして警戒するようになり、1600年にブルーノは捕らえられて死刑となり、

1616年にはコペルニクスの著作も禁書目録に登録される事になります。

ガリレオ・ガリレイは1633年に裁判にかけられて有罪とされました。

コペルニクスの著作が最終的に禁書目録からはずされる事になったのは 17世紀の科学革命を経た、1822年です。

真実が世の中に受け入れられるまでに約300年もかかっています。

一度定着した習慣や思想は、間違いを指摘されても聞く耳を持たず、真実を埋もれさせます。

ダーウィンの進化論は、日本では当たり前のように信じられていますがアメリカをはじめとするキリスト教圏では、いまだに信じていない人達が多く存在します。

神が天地を創造し、その後、人間が誕生したという創造論を信じる人たちが多数を占めるからです。

このように時代や、環境などが変われば真実が埋もれるという事が普通にあるのです。

これからの時代は、生き方や価値観、考え方などが大きく変わろうとしています。

そして時代が大きく変化しようとする時には、これまで埋もれていた重大な真実なども浮かび上がってきます。

古い考えにしがみつく人は変化に対応できず時代の波に飲み込まれます。

カチカチに固まった頑固頭ではなく、柔軟に変化に対応できるような柔らか頭でいましょう!

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